池田満寿夫-流転の調書
  著・宮澤壯佳(元池田満寿夫美術館館長)
 

長年、美術雑誌や書籍の編集にたずさわり、池田満寿夫の作品や多くの美術書を世に送り出してきた著者の初の評伝。
若き日の日記帳等を駆使し、苦悩と煩悩の青春時代とその後の栄光につつまれた人生を余すところなく描きだした、いまだかつて誰も書かなかった池田満寿夫論


[内容]

第Ⅰ部・評伝ノ-ト
◇黄沙の楽土 「満州国」 奉天に誕生 ◇蒙彊の首都・張家口へ ◇両親の故郷で「異邦人」として ◇奇妙な心象風景◇同人誌とともに ◇上京後の辛酸-不遇な日々 ◇野心と煩悩の渦巻くなかで◇結婚 ◇グループ 「実在者」 結成の頃 ◇久保貞次郎と瑛九と瀧口修三との出会い ◇目利きの愛書家の支えによって ◇愛と苦悩の 『青春絶望音頭』 ◇新人スターの誕生と時代の状況◇栄光の影で ◇幕間・その1 「画商の時代」 -ひとつの水脈 ◇幕間・その2 因縁噺 ◇明暗の1970年代 ◇激変の果て ◇「大きな蝶」 の登場 ◇たくましい生命力の証

第Ⅱ部・池田満寿夫の 「日本」
◇鎮魂譜《美貌の青空》考 ◇「空」の彼方《土の迷宮》考 ◇融通無碍の《般若心経》考 ◇絵画と書法の合一《平成の大幟》考 ◇陽気な行雲流水《グラスアート》考 ◇暗喩としての《雲のある風景》考 ◇造形的韜晦《宗達讃歌》考

第Ⅲ部・終章―私の《感傷旅行》
◇あの風はどこに ◇畏友の最後 ◇不滅の命を ◇あとがき 
ほか



[体裁]・A5判・上製本・336頁  ・挿図 182点   
定価  2,592円(本体2,400円))