著・宮澤壯佳
若き日の日記帳等を駆使し、苦悶と煩悩の青春時代と、その後の栄光につつまれた人生を余すところなく描き出した、いまだ誰も書かなかった池田満寿夫伝。1970~80年代の日本美術界の状況もよく著わされている。
・A5判
・上製本 総336頁
・挿図181点
■定価2,640円(本体2,400円+税)
ISBN978-4-947666-27-7
【主な内容】
第Ⅰ部 評伝ノート
第Ⅱ部 池田満寿夫の「日本」
第Ⅲ部 終章-私の《感傷旅行》
池田満寿夫 (いけだ ますお 1934-1997)
旧満州国奉天市(現、中国遼寧省瀋陽)に生まれ。1955年、靉嘔、真鍋博、堀内康司とグループ「実在者」を結成。画家・瑛九のすすめで色彩銅版画をはじめる。57年、第1回東京国際版画ビエンナーレ展で入選。65年、ニューヨーク近代美術館で日本人として初の個展が開催される。66 年、ヴェネツィア・ビエンナーレ展の国際版画大賞受賞。77年、「エーゲ海に捧ぐ」で芥川賞受賞、同名の映画監督もつとめ脚光を浴びる。後年は陶芸、彫刻、書、コンピュータグラフィックスなど幅広く活躍する。