詩・国見修二

国見さんの詩の一篇一篇は、どれも読み手
それぞれだれかの母親像にたどり着くものばかりです
-日本子守唄協会会長 西舘好子-

・A5判
・上製本 総144頁 カバー掛け
・掲載詩240篇
・序/西舘好子(日本子守唄協会会長)
・画/松永伍一
口絵(カラー)1点
挿画、カバー7点

■定価 1 ,980円 (本体1,800円+税)
ISBN978-4-947666-79-6


【掲載内容】
第一章 遊び
第二章 食べる
第三章 豊饒
第四章 深く
第五章 浄化

著者紹介
国見修二 (くにみ しゅうじ 1954-)
新潟県まれ。上越教育大学大学院修了。
日本詩人クラブ会員。上越詩を読む会運営委員。高田瞽女の文化を保存・発信する会理事。

☆読売新聞 書評 2019.4.28
書評・一青窈

 詩を書きたいと思ったならば、小手先のテクニックに振り回されずに彼のような情熱をもって書いてほしい。自分の言葉でほとばしる思いを表すことがいちばん人の心を打つのだ。対象と決めた物事の上下左右斜め、手前、奥とあらゆる角度から徹底的にデッサンせよ。その時あなたの心はどう感じ、動いたのか、それを受け手は何より知りたいのだ。この詩集は250余りの三行詩から成る。母というたった一人のひとへの思いをこんなにも多様に形容し、捧げられることに驚く。

 著者、息子から母に逆流する愛の洪水の如く、想いは花と咲き、幹となって耐え、鬼のように暴れ、星のごとく瞬き、幾度も疑問の音になる。まるで恋煩いのような瑞々しさと、やがて来たる生の終わりを予感した焦りをも同時に孕ませ、文字通り、燃えつきるまで、焚き木のようにその思いをくべてゆくのだ。

〈母は焚き木です/燃え尽きて埋火となり/子をあたため続ける執念の焚き木です〉。母守唄だと著者自らが謳うこの作品はどのページから読み始めて終わってもよい熱い詩集だ。