詩・立原道造/画・山中 現

『優しき歌』、『萱草に寄す』で知られる詩人と、感情を温和な中間色の抽象木版画で制作している画家との詩画集。


・A4変型判(260×223㎜)
・上製本 総66頁
・収録作品 詩28篇、画28点

■定価2,640円(本体2,400円+税)
ISBN978-4-947666-68-0


【主な掲載作品】

山中 現 画

《空の方へ》   2008 木版
《遠くまで》   2009 木版
《追憶》     2011 木版・手彩色
《月への路》   1981 木版
《ほんとの空》  2005 木版
《星祭りの日》  2012 木版
《落葉林で》   2014 水彩
《石柱の歌》   2009 水彩
《林に》     2014 木版

立原道造 詩

「雲の祭日」
「さびしき野辺」  『優しき歌』
「わかれる昼に」  『萱草に寄す』
「溢れひたす闇に」 『暁と夕の詩』
「南国の空青けれど」
「さまよひ」    『暁と夕の詩』
「落葉林で」    『優しき歌』
「石柱の歌」
「また落葉林で」  『優しき歌』

著者略歴
立原道造(たちはら みちぞう 1914-39)
東京都中央区に生まれ。1931年、第一高等学校入学。物語「あひみてののちの」が『校友会雑誌』に掲載され、堀辰雄の面識を得て以後兄事する。1934年、東京帝国大学(現・東京大学)工学部建築学科入学。堀辰雄主宰の『四季』の第二次の創刊に加わり、三好達治、丸山薫、津村信夫とともに編集同人となる。1937年、第一詩集『萱草に寄す』、第二詩集『暁と夕の詩』を出版。第三詩集『優しき歌』、同人誌『午前』を構想するが、未刊となる。1939年、第1回中原中也賞受賞。24歳で結核のため早逝する。

山中 現(やまなか げん 1954- )
福島県喜多方市に生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科版画専攻を修了。小野忠重、野田哲也、中林忠良に師事する。『星火』(詩・串田孫一)や『水の庭』(詩・松永伍一)のオリジナル版画集を発行。1991年、リュブリアナ国際版画ビエンナーレに招待出品。2001年、喜多方市立美術館で「山中現木版画展」、2010年に福島県立美術館にて「山中現展―夢の領域―」を開催。個展、海外展、グループ展など多岐に活動する。その詩情溢れる作品は東京藝術大学大学美術館、福島県立美術館、喜多方市美術館、大英博物館、クリーブランド美術館などに収蔵されている。