「私の絵は悲しむ人々と共にある」という画家の珠玉のガラス絵作品集。
現在判明している全ての作品を収載する。

人間の歴史の中での一つの微細な点である私の心の記録。
ひとの作品に接するときにも、              
この自然の中にあって悩み、               
喜び、悲しむ人間そのものになりきったものに       心のやすらぎを覚えます。

本文(抜粋)・清宮質文

・A4変型判(297×226㎜)
・布装上製本 函入り 総218頁(カラー112頁)

■定価 18,000円(本体16,364円)
ISBN978-4-947666-82-6


【主な内容】

■掲載図版

現在判明している全作品219点
78作品は1頁に1点扱いで、鑑賞用に大きく掲載する
全219作品は1頁に8点ずつ、詳細データとともに掲載する
参考作品図版23点(木版画や水彩画など)

■文

夏の雲と冬の日と/住田常生
清宮質文-限りなく深い澄んだ空気/川井遊木
清宮質文のガラス絵に人々は魅了されるのか/小西 豊
冬の夕/新井昭彦
画家と青年-画家の人となり-/三浦 誠  他
清宮質文年譜(主要文献)/住田常生編、英訳年譜

■著者略歴

清宮質文(せいみや なおぶみ 1917-1991 )
東京生まれ。版画家。東京美術学校卒業(現、東京藝術大学)。春陽会々員(後に脱会)。
版画家、駒井哲郎らと親交。精神性の高い静謐な木版画作品は多くのファンを持つ。
没後、作品集の刊行や公立美術館などで大きな展覧会が各地で開催される。近年、教科書
などにも掲載され、その評価は更に高いものとなっている。

■清宮質文の既刊本
日本現代版画 清宮質文』  B4変型判 定価 6,942円