著・磯崎康彦(福島大学名誉教授)
横山大観に鬼才といわれた
彫刻家、砂糖朝山(玄々)初の評伝
『古事記』や『日本書紀』など神話を主題とする作品を多く制作し、日本古来の精神を刻む。その代表作が三越本店(日本橋)吹き抜けの大彫刻・《天女像》。また高村光雲、平櫛田中、石井鶴三、ブールデルなど多くの芸術家と交流、その活動を詳細に著す。
・A5変型判
・上製本 総160頁
・口絵4点 図版27点
■定価2,640円(本体2,400円)
ISBN978-4-947666-58-1
【主な内容】
・佐藤朝山と再興日本美術院
・佐藤朝山の彫刻観
・フランス留学 ―朝山のみたブールデル―
・佐藤朝山と日本精神
・神話世界の彫刻
【主な掲載作家】
岡倉天心/横山大観/中原悌二郎/戸張狐雁/小林古径
朝倉文夫/北村西望/安田靫彦/荻原守衛/ロダン
佐藤朝山(玄々)1888-1963
福島県相馬市出身。本名、清蔵。宮彫り師の家に生まれる。山崎朝雲に師事、朝山と号す。1922年に渡仏しブールデルに師事する。平櫛田中、高村光太郎、横山大観、石井鶴三らと交友。後に玄々と改名。その活動は日本の近・現代彫刻界に大きな足跡を残す。