国見修二・著

瞽女ゆかりの峠と、瞽女宿を訪ねて生まれた詩とエッセー。
それは人と人との絆であり、現代を生きる私たちの視点ともなっている。


『瞽女と七つの峠』は高田瞽女杉本キクエさんの通った信州への峠を、氏が詩人として、斎藤真一画伯の『越後瞽女日記』を参考に三年を費やして〝峠人〟となり、詩とエッセイにした珠玉の書です。目の見えない瞽女さんの旅路での峠道、キクエさんから聞いて追体験した斎藤真一画伯が歩いた同じ峠道。その故人の旅路のことを想い巡らしながら氏は、詩作りの世界へと瞑想の世界へと彷徨したことでしょう。―本書より抜粋―
池田敏章(NPO法人 高田瞽女の文化を保存・発信する会顧問)


・A5判  並製本 総136頁
・挿画5点 写真50枚(カラー)

■定価  1,466円 (本体1,333円+税)
ISBN978-4-947666-64-2


【掲載内容】

7つの峠の詩とエッセー
関田峠…情は人を歩ませる
富倉峠…迎える者・迎えられる者の関係
平丸峠…自己肯定の必要性
樽本峠…生き甲斐を持つこと―心のふれあい
牧  峠…共生すること―福祉の視点から
小玉坂…畏敬の念―崇拝するものの存在
小谷峠…生業としての覚悟


■著者略歴

国見修二(くにみしゅうじ)
1954年新潟県西蒲原郡(現新潟市)生まれ
上越教育大学大学院修了
日本詩人クラブ会員
上越詩を読む会運営委員
高田瞽女の文化を保存・発信する会理事


■国見修二の既刊本

瞽女力入門』        B6判 定価 1,200円
瞽女歩く』 挿画・斎藤真一 A5判 定価 2,096円
母守唄 母は焚き木です』   A5判 定価 1,980円